先日、古いオーディオ機器を譲っていただきました。
残念なことにCDプレイヤーのトレイが出てきません。
機種は「ALPINE / LUXMAN D-113」と呼ばれるもの。
ネットでいろいろ調べてみると修理した記事を発見しました。
そもそも、この年代のCDトレイは「ゴムベルト」で駆動しています。
語ると長くはなりますが「切れる可能性のあるゴムベルトをあえて採用」していました。
モーターの力がギアを介してトレイに直接伝わることを避けていたのです。
想像してみてください。
・もしもトレイに指を挟んでしまったら、、、
・CDがトレイから脱落してトレイに挟まってしまったら、、、
指を怪我したり、CDが傷ついたりします。
昭和の技術者は「安全」な「モノづくり」をしていたということです。
現代の「見せかけだけの安全」とは訳が違います。
さてさて、分解してみます。

懐かしい雰囲気の基盤とCDドライブがお目見えです。
CDドライブを外してゴムベルトを探してみると発見できました。


予想通り、加水分解して「ネバネバした液体」になっていました。

CDドライブの可動部分を外して、代替えのゴム(輪ゴム)を取付けていきます。


見事、動くようになりました!
可動部分が反って動作に引っ掛かりがあるのでシリコンスプレーを塗布します。

仮組をしてCDを挿入すると、読み込みに成功して動作することができました。

10回ほどCDを出し入れしたら、輪ゴムが切れました。
当然と言えば当然です。
今回は動作するかどうかを調べるのが目的だったので「良し」とします。
Amazonでゴムベルトが入手可能なので、本格的な修理は次回に持ち越しします。
ちなみに、音は最高に良かったです♪
レコードが並行していた時代ならではの「音」を堪能できそうです♪
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