恩師が60歳を迎えて亡くなりました

部活動に尽力していた恩師が亡くなったと連絡を受けました。

当時の私は中学生。

ある部活動に所属しており、3年連続全国大会に出場したりしていました。

当時は休みがないのは当たり前。

つまり、先生にも休みがなかったのです。

記憶にあるのは「お盆」と「正月」合わせて10日もありませんでした。

その日々を続けて還暦を迎えた頃に余命宣告だったそうです。

その先生の素晴らしいところ

その先生の教えは「誰からも愛される人になる」でした。

細かいことを言えば、人によって態度を変えたり、卑怯なことをするなと言い換えられます。

私の記憶では「学年主任」をやりながら「生徒指導部の補佐」をしつつ「担任」を兼任していました。

当時の中学校は、直前までバイクが校内を走り回るような状態でした。

その状態を改善すべく召集された一人の若い先生だったと聞いたことがあります。

教員として、本来の業務を行いつつ、部活動に尽力していた、そんな印象が残っています。

その一方で、隣町の中学校では校務も二の次で部活に専念している顧問を目の当たりにしていました。

子どもが感じているのですから、相当な立ち振る舞いだったのでしょう。

その隣町の中学校の顧問は、テレビに出てくるような有名な先生として目にするようになっています。

太く短く か 細く長く

私も人生半ばになってきて、いろんな人の人生の終着点に関わることが多くなってきています。

共通しているのがだんだん見えてきました。

 「頑張り過ぎている人は寿命が短い」

 「テキトーな人は寿命が長い」

これは紛れもない事実です。

結局、正直ものがバカを見る世の中だということです。

先生の仕事

部活で良い成績を収めたいという欲望、それも正直恐ろしい感情です。

先生は教員であり、教諭であり、生徒の見本となる存在です。

教諭は「他人の子供の人生に口出しして良い」唯一無二の存在です。

保護者と教諭は子供の人生に大きな影響を与えて良い唯一の大人なのです。

その他の大人は、子供の人生の参考となるように振る舞わなければなりません。

クラブチームや外部指導者による部活が勘違いしているところはそこにあります。

そもそも部活動は「課外活動」と呼ばれる分類です。

本来「授業」を壊してまで「課外活動」をするべきではありません。

生徒や保護者の方は、顧問の様子をよく観察してください。

「顧問の先生は校務にしっかり取り組んでいますか?」

人生最大の財産は「健康」

大半の人にとっては当たり前の「健康」という状態。

人によっては「生まれつき不自由」という方もいらっしゃいます。

「健康」を蔑ろにすると、いろんな人に迷惑をかけて、悲しみも与えてしまいます。

それがある程度の時を経てならまだしも。

恩師が60歳というのはちょっと早過ぎたのかもしれません。

まぁ、タバコも吸っていたので、多少寿命が短くなってしまうのは無理もないですが。

それでも私は「引退されてゆっくり話をできる時」を待っていました。

私にできることはやりました。

安らかにおやすみください。

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