我が家は、築20年の中古物件です。
外気温が氷点下に近づくと、気密の悪い家なので非常に寒さを感じます。
今回は、トイレのリフォーム時に移設・増設されたコンセント周りを対策します。
トイレには簡易手洗い場に自動水洗が付いています。
工事の際に、既存のコンセントから自動水栓用コンセントの増設が必要となります。
しかし、間柱を越えなければならない問題が発生。
仕方なく、外壁を貫通して通線することになりました。
そこにある穴から冷たい外気が多量に入ってくるのです。
プルボックスを開いてみます。
PF管と外壁に隙間があります。

この隙間は、外壁と内壁の断熱層に外気を通してしまいます。
そもそも「寒い」だけでなく「断熱層の機能を低下」させてしまいます。
最悪の場合、内部が結露してカビが生えて家がダメになってしまいます。
上下のネジを外すと、プルボックスをずらすことができます。


この隙間にコーキングをしていきます。
このコーキング、非常に便利で最高の一品です。
しかし、先端が固まってしまうので「キリ」でグリグリします。
さらに、冬場になると「硬い」んです。
折り曲げるだけでは厳しいので、ドライバーの持ち手を挟むと出しやすくなります。


PF管の外周をコーキングしていきます。


ねじ山から水分が染み込まないように、そちらにもコーキングしておきます。


コーキングが役目を果たせているか確認しながら、プルボックスを元に戻します。
続いてPF管と配線の隙間を埋めていきます。
ここで登場するのが「隙間テープ」です。
今回は家にあったホームセンターの安物を使います。


これを配線に巻き付けてPF管内に押し込みます。
押し込む時は「マイナスドライバー」程度の先端が細いものが便利です。
写真では「キリ」を使っていますが、配線に刺さると漏電するのでお勧めしません。




これをもう1カ所、同じ施工をして外側は完了です。
最後は、露出コンセント内部の貫通穴を塞いでいきます。
明らかに大きな穴が空いており、隙間風も多くて酷い状態です。
今回は停電できないので「活線作業」となりました。
(電気工事士じゃない人は、危険なのでコンセントは触らないこと!)


配線に隙間テープを巻いていきます。
今回は少し長めに切って、貫通穴より大きめに巻けるようします。


隙間が埋まるように配線を整えて、コンセントを元に戻していきます。


完成です。

サーモグラフィで施工前と施工後を比べてみましょう。
最低温度が上昇しているのがわかります。




この横に、ウォシュレット用のコンセントがあります。
そこからの隙間風が強くなってしまいました。
「機密の悪い家」は、どこか対策すると「イタチごっこ」になってしまいます。
今回の「イタチごっこ」は「隣接するコンセント」となった訳です。
次回は、そこのコンセントに「コンセントカバー」をつけたいと思います。
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